彦根文化遺産

彦根足軽屋敷の街並

芹川の
ケヤキ並木

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地域で守る歴史的景観

善利組足軽屋敷のすぐ外側を流れる芹川は、彦根城の築城時に城下町の排水を良くするために大土木工事を行って、延長およそ2㎞を新たに付け替えて琵琶湖に直流させた人工河川である。そのため、護岸を補強するため植えられたと伝えるケヤキなどの古木が並木を形成して現存しており、散策や憩いの場として市民に親しまれている。ケヤキの古木には樹齢300年を超えるものもあり、ケヤキ並木越しに見る足軽屋敷のまちなみは、歴史的景観としても優れている。

芹川は、江戸時代には普請方の指導により足軽が芹川やケヤキ並木の維持管理を担ってきた。現在は地元自治会が主体となって、芹川の草刈りや清掃活動を月に一度実施するほか、樹医の応援を得てケヤキ並木の手入れを行っている。