彦根文化遺産

彦根足軽屋敷の街並

御好
屋形舟

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堀の利用-「御好屋形船」の運行

特別史跡彦根城跡の内堀には、「御好屋形船」(おすきやかたぶね)が運行している。彦根藩主井伊家に伝来した「御好屋形船」の船遊びが現在も行われている。船着場は、江戸時代の石段を保護して使用している。江戸時代には藩主とその一族に限られた使用であった。

彦根の城下町を画す3重の堀は、いずれも松原内湖を通じて琵琶湖につながっていた。彦根城は琵琶湖を意識した水城であった。3重の堀はその当初は軍事的な機能として構築されたものであったが、平和な時代が到来すると軍事的な用途とは異なるさまざまな目的に使用された。「御好屋形船」はその1例である。内湖に通じていたから、城内のほかにも内湖岸にある井伊家の菩提寺や琵琶湖岸の下屋敷などにも遠出した記録が残っている。

「御好屋形船」絵図

「御好屋形船」絵図

<関連リンク>
NPO法人小江戸彦根 「~ゆらっと遊覧~ 彦根城お堀めぐり」
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